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日本初のフラ専門誌『フラレア』編集長にフラの魅力と楽しみ方を伺う |

日本初のフラ専門誌『フラレア』編集長にフラの魅力と楽しみ方を伺う |

日本初のフラ専門誌『フラレア』編集長に
フラの魅力と楽しみ方を伺う

Sachi Braden interview 05   
平井幸二×サチ・ブレーデン
インタビュー05
フラ専門誌『フラレア』編集部にて
フラ専門誌『フラレア』編集部にて
Koji Hirai × Sachi Braden
競争の激しいハワイの不動産業界で日本人エージェントとして業界1位の実績を持つ
サチハワイ総合不動産会社代表取締役社長のサチ・ブレーデンが、
各界のスペシャリストと対談をします。
今回のお客様は、創刊18年を迎えるフラ専門誌『フラレア』の編集長の平井幸二さんです。

サチ                                                  フラ専門誌『フラレア』を創刊された頃は、日本国内のフラの人気はいかがでしたか?

平井                                                   ご存じない方もいらっしゃいますが、僕がフラの本を作ろうと思った時には、既に人気が高く多くの方がフラをやられていました。

サチ                                                  そうなんですか?

平井                                                  当時、フラメンコの教室が、日本全国に約150あったのに対して、フラの教室は、首都圏だけでも200近くありました。既にフラメンコの本は発売されていたのですが、フラの本は発売されていませんでした。

サチ                                                  なぜフラの本を作ろうと思ったのですか?

平井                                                  僕自身がフラをやっていて、もっとフラのことを知りたいと思ったのがきっかけです。

サチ                                                  素晴らしいですね。『フラレア』は、日本でフラをやられている方に、とても人気ですよね。

平井                                                  ありがとうございます。僕をはじめスタッフにフラダンサーが多いので、自ずと尖ったところがある、楽しいフラの専門誌になっています。

サチ                                                  フラを始められたきっかけは?

平井                                                  鎌倉に住んでいるので、湘南の若大将じゃないですけれども、波乗りをやっている人がいたり、ウクレレをやっている人がいたり、フラやっている人がいたりとハワイに近い環境です。もし世田谷に住んでいたら、夏に短パンやビーチサンダルでウロウロできないですよね。でも鎌倉は南の島の雰囲気があるエリアなので、自然とフラに入り易かったのでしょうね。

サチ                                                  男性のフラダンサーは、珍重されましたでしょう。

平井                                                  フラを習おうと思って、先生の門を叩いたのですが「男一人じゃ教えられない」と言われ、知り合いのサーフィンをやっている友達を誘って2人になり、材木座に住んでいたアメリカ人の友人を誘って3人になり、女性に縁のないお坊さんに「フラ教室は、女性が多いから」と誘って4人となり、その後も、鎌倉の海でバナナボートのアクティビティをやっていた飲食店の知人を誘ってと、男性を集めてフラを習い始めました。

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サチ                                                  女性に縁のないお坊さんは、結婚されたんですか?

平井                                                  見事、教室で素敵な女性を見付けて結婚しました。

サチ                                                  素晴らしい。

平井                                                  本当に全てが楽しかったです。毎週土曜日の午後6時から1時間半ぐらいフラの練習をして、終わったらみんなで飲みに行っていました。フラの本を作ろうと思って習い始めたのですが、フラに没頭して本のことをすっかり忘れていました。

サチ                                                  素敵なことじゃないですか。その後に『フラレア』を創刊されたんですよね。

平井                                                  実は『フラレア』の前に『クウ』という本の見本誌を作りました。フラを習い始めて忘れていた本です。「フラの本を作るぞ」と、改めて見たら「これはダメだな~」と思ったことがありました。自分がフラを習ったことで気付いたのかもしれません。それは、フラの踊り方を紹介した記事です。

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(フラレア公式HP:http://www.hulalea.com/

サチ                                                  踊り方を紹介したパラパラ漫画みたいな記事ですか?

平井                                                  そうです。フラの踊り方を図解した記事です。フラは本から学ぶものではなく、人から学ぶものです。踊り方はクム(先生)の感性ですからね。これは違うと思いました。

サチ                                                  私もそう思います。

平井                                                  ハワイ島の『カニレフア(ヒロに降る雨)』の音は、バシャバシャバシャという激しい雨の音かもしれませんが、雨が降っている時に『鳥』がいて、クムに雨の音が鳥のさえずりに聞こえたなら、雨の表現が『マヌ(鳥)』の振りになります。知らない人が、その振りを見たら「なんで雨なのに鳥なの?」と思いますよね。でもそう教わるのがフラであって、フラの面白いところです。コンペの時には、エントリーした人が、事前に審査員へ振りを説明した紙を渡した上で、ジャッジを受けます。このようにフラは、本で教わるものではないので『フラレア』には、パラパラ漫画のような踊り方を説明する記事はありません。

サチ                                                  確かにそうですね。フラの文化って習えば習うほど、ハワイの文化に直結しているものだと思います。長い間ハワイにいても勉強することが沢山あります。

平井                                                  フラは深いですよね。風にも名前があって、雨にも名前があって、ハワイのすべてに名前を付けますよね。それは素晴らしいことです。

サチ                                                  ロマンチックですよね。私のクムは、ジーナ・ラヒラヒ・ジンガオさんで、一緒に山へ行って、景色を見たり、花を摘んだり、ハワイの自然を学ぶことの大切さを教えてくれます。

平井                                                  クム一人ひとりに、魅力的なものや特徴的なものがありますよね。どのクムに学ぶかは、本当に出逢いですよね。

サチ                                                  彼女の前に習っていたのが、トニー・コンジュゲーションさんでした。

平井                                                 『フラレア』の名付け親は、トニーなんですよ。最初は『フラマナ』という名前でした。商標登録を済ませ、名刺も作りましたが、トニーが『マナ(神聖な力)』は、言葉として重すぎるから、楽しむという意味から『フラレア』という名前を付けてくれました。

サチ                                                  そうなんですか、素晴らしい。

平井                                                 『フラは人から学ぶもの、踊り方はクムの感性』と思いつつも、創刊当時の日本では、クムやミュージシャンは、遠い存在でした。

サチ                                                  ハワイでは、生徒と先生は近い存在でフレンドリーですよ。

平井                                                  日本では「先生ありがとうございました」という感じで、クムは、日本舞踊や華道や茶道の家元制度の先生に近い存在でした。当時は、彼らの教室が日本になく、イベントやワークショップで会える程度でした。ファンとの交流もなく、挨拶をすることすら出来ませんでした。どんなクムなのか分からない、どんなミュージシャンなのか分からない、そんな遠い存在でした。F1のミハエル・シューマッハのような世界でした。

サチ                                                  例えが面白いですね。

平井                                                 『フラレア』の前は、車の本の編集の仕事をしていて、ドイツのアウトバーンに行って走ったり、リポートしたり、撮影をしたりしていました。

サチ                                                  そうでしたか。

平井                                                  誰もが、クムのことを知りたい、ミュージシャンのことを知りたいと思っていた時代でした。皆さんの知りたいことを共有することから始まったのが『フラレア』です。毎号の巻頭特集がクムやミュージシャンのインタビュー記事なのも、そんな理由からです。これが創刊から一貫したコンセプトです。

サチ                                                  創刊号はどなたにインタビューされたのですか?

平井                                                  創刊当時はハワイに協力者がいなかったので、日本の先生が親しかったロバート・カジメロでした。

サチ                                                  これまで多くのクムやミュージシャンに、インタビューをされていかがですか?

平井                                                  お話を聞くと人柄が分かって面白いですね。例えば、いつも金ピカな服を着ていたジョージ・ナオペって、お酒好きの派手なお爺ちゃんという印象がありましたが、あの服装にはある思いがありました。ハワイ王朝の最後のチャンターは、金ピカな服を着ていました。ハワイ王朝消滅後に、そのチャンターは、ホームレスになって亡くなりました。ジョージ・ナオペは、そのチャンターを偲んで、金ピカの服を着ていたんです。『フラレア』は、『言わないけど話を聞くと出てくる正しいこと』を伝えたいと思っています。

サチ                                                  クムやミュージシャンの人柄や思いを知ると身近な存在になりますよね。私達のフラの練習は3時間なのですが、最初の45分間は、先生も生徒も1週間の出来事をアップデートしています。そうするとクムの人柄だけでなく、考え方にも触れることができて、オハナ(家族)を感じ、結びつが強くなるような気がします。

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平井                                                  先生と生徒の信頼関係を作る上でも、大切なことですね。創刊号といえば、メリーモナークの取材に行ったんです。取材許可を担当のお婆ちゃんにお願いして、ちゃんと「いいわよ」ってサインをもらったのですが、現場に話が通じていなくて、警備員に「お前ら何をやっているんだ」って、怒られて大変でした。

サチ                                                  え~、そうだったんですか。

平井                                                  どうにかこうにか取材をすることはできたのですが、消防法でカメラマンは、席でなく通路の階段に座って撮影しなさいと言われ、5時間以上もコンクリートに座って取材をしました。終演が毎日夜遅く、最終日は電気が消えるまでいるので、午前1時過ぎにホテルに戻って 翌朝一番の飛行機でホノルルに戻りました。若かったし体力があったからできたことだと思います。

サチ                                                  今年で『フラレア』創刊18年ですが、クムの存在は近くなりましたか?

平井                                                 なっていますね。読者の皆さんと情報を共有してきたクムやミュージシャンが、日本で教室を始めたことが大きな要因ですね。日本は、ビジネスの場としても魅力的ですからね。ただハワイと比べるとレッスン料が高いですよね。

サチ                                                  日本はおけいこ事の月謝が高いですよね。

平井                                                  そうなんですよ。1回のレッスンが約2000円で、月8000円ぐらいです。

サチ                                                  私達は1ヶ月45ドルですから、多分日本は倍だろうなと思っていました。

平井                                                  ハワイの教室は、コミュニティセンターなどのお金のかからない場所が多いですよね。例えば、空港の近くとか、サンドアイランドとか、車社会ですから教室が遠くても生徒さんは通えますよね。日本の場合は電車が便利ですから、駅の近くとか、駅から歩いて行ける所に教室があるから、賃貸料金が高いです。横浜の倉庫街の、本牧辺りの安い場所を借りて、みんな車で行けば、安くなるとは思うのですが、なかなか難しいですよね。

サチ                                                  確かに利便性を考えて教室を構えると、必然的に月謝が高くなりますね。それにしても日本の教室は、どんどん大きくなっていますよね。それに皆さん一生懸命ですよね。

平井                                                  日本人は、勤勉でまじめですからね。代表的な曲の一つに『プアリリレフア』という曲があるのですが、皆さん歌詞の意味を調べてから踊っています。

サチ                                                  素晴らしい。レベルもあがりましたか?

平井                                                  上がりましたね。みなさん上手ですよ。

サチ                                                  ハワイで、日本人だけのコンペティションがありますよね。

平井                                                  ロイヤルハワイアンホテルの中庭で開催させる『フラ・ホオラウナ』ですよね。

サチ                                                  皆さんお上手なのに驚きました。印象的だったのが、クプナ(お婆ちゃん)が楽しそうに踊っていることです。そんなに上手じゃないクプナも、ハワイに来てドレスアップして、楽しく踊る様子が、とても素敵でした。

平井                                                  それでいいと思います。晴れの舞台で好きなフラを踊る。上手いとか、下手とかじゃなくて、楽しく踊るということがいいと思います。

サチ                                                  クムが「皆さん踊りましょう」と声をかけると、皆さん楽しそうに踊るんです。本当に楽しそうに。最高でした。

平井                                                 『フラレア』を始めた頃は「踊りませんか」と声をかけると「私はいいです」と言うのが日本人でしたが、今は「次にこの曲をかけますよ」と言うと、ドカドカドカって皆さんが出て来るのです。『メレフラタイム』という言葉が作られるほど、皆さん踊りたいのです。ワイキキのホテルのエンターテイメントショーの合間に、バンドにチップを支払って、好きな曲をリクエストして、踊っている日本人の観光客の方も多いですよ。

サチ                                                  日本人のフラに対する考え方が変わりましたね。エンジョイするのは大切です。

平井                                                  フラには、たくさん楽しむことがあります。『エクササイズする』『綺麗な衣装を着る』『ヘアメイクをする』『踊る』『宴会する』と5つも6つも楽しめます。

サチ                                                  綺麗なネイルをしてフラを楽しむ方もいますよ。

平井                                                  そうなんです。フラには、たくさんの楽しみがあるんです。

サチ                                                  これからもクムやミュージシャンの魅力を多くの方に伝えて、フラの楽しみ方をたくさん教えて下さい。今日は楽しいお話をありがとうございました。

平井                                                  こちらこそ、ありがとうございました。

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